映画「ファイティング・ファミリー」ネタバレ感想ー挫折を知っている全ての人へー 

みなさん、サクセスストーリーは好きですか?

 

主人公が苦労したり、挫折しながらも、それでも諦めずに、何度も夢に向かって挑戦していき、やがて夢を叶える姿は、涙を誘うし、感動しますよね。

私も好きですし、自分も頑張ろうと思えたりします。

夢を叶えるって素敵なことだし、みなさんも大小関係なく夢を持っていて、それに向かって努力されたりしていると思います。

夢実現ノートや手帳なんかも、巷に溢れかえっていますよね。

 

ですが、全ての人が夢を叶えているわけではないし、上手くいかなかったり、頑張れなかったり、挫折を経験したりしていると思うんです。

私はこっちの人の方が多いのではないかなと思ってます。

私も、全ての願望を叶えているわけではないし、挫折ばっかりです。なかなか上手くいかない、、、。ぴえん。

私は、そんな挫折を経験してる人にこそ、「ファイティング・ファミリー」という映画をおすすめしたいです。

 

”ファイティング”とタイトルにあるように、この映画はプロレスを題材にしていますが、プロレスのことが全く詳しくなくても楽しめます。

もしプロレス好きでしたら、もっと楽しく観れるでしょうね。

 

 

 

 

概要

公開日:2019年

監督・脚本:スティーブン・マーチェント

出演者:フローレンス・ピュー、ニック・フロスト、レナ・へディ、ジャック・ロウデン、ヴィンス・ボーン、ドウェイン・ジョンソン←なんと本人役!!

 

 

あらすじ

イギリス北部、ノーウィッチでレスリング・ジムを営むナイト一家は、プロレス命家族です。レスリング・ジムでの稼ぎでなんとか日々を暮らしています。

 

サラヤ(主人公、18歳、女の子)は、ジムに通う子供たちにレスリングを教える日々を送りながらも、いつかはWWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)の試合に出てみたいという夢を持っています。

WWEとは、名前だけ聞いたことがある人も多いかもしれませんが、プロレスラーなら一度は夢見る花舞台です。

 

兄ザックも同じ夢を持ち、兄弟は、日々子供たちにレスリングを教えつつも、仲良くトレーニングに励んでいます。

 

WWEの舞台に立つことは、両親の長年の夢でもあり、2人は家族の期待を背負っています。WWEに出れれば、貧困からも抜け出せるし、一躍有名になれるからです。

そんな中、兄妹はWWEのトライアウトに参加し、妹のサラヤだけが合格し、アメリカのフロリダに行くことが決まります。

 

兄妹2人で出たかったWWE。

サラヤは1人、家族の期待を胸に、挑戦することを決意します。

一方、残された兄ザックは、なかなかその夢を諦めきれません、、、。

 

とここまで、書きましたが、この話、なんと実話なんです。

私は、エンディングで知りました!!兄妹の憧れのレスラーとして、ドウェイン・ジョンソンが本人役で出演しています。

彼は、サラと一家のドキュメンタリーを観て、感銘を受け、映画化を希望したそう!!

 

ちなみに、監督・脚本のスティーブン・マーチャントもどこかに出演しています。

誰を演じているかは、観てのお楽しみですね。

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ感想

主人公サラヤの王道のサクセスストーリ

サラヤは、少年漫画のような、いかにもの王道サクセスストーリーを歩みます。

毎日の過酷なトレーニング、仲間と馴染めないから友達もいない、家族と離れて新しい環境での暮らしでホームシックなど、様々な壁が立ちはだかります。

 

仲間でライバルの女性達からは意地悪もされてしまいます。

仲間に入れてもらうために、彼女達の真似をして、髪を染めたり、迷走していき、どんどん自分を見失っていきます。

所謂アイデンティティクライシスをしてしまいます。

 

そして、故郷のイギリスに戻ってしまい、あまりの辛さから、夢を諦めてしまいそうになります。

 

ですが、家族の励ましなどにより、また挑戦することを決めます。

自分らしさを取り戻し、仲間の女性達ともコミュニケーションをはかっていきます。

 

すると、彼女らには彼女らの言い分があり、それぞれ事情を抱えながら生活をかけて挑戦していることがわかってきます。

 

このように、様々な困難を乗り越え、やがて、WWEの舞台に立つサラヤ。

 

このサラヤの王道のサクセスストーリーから沢山の学ことがあります。

 

夢を諦めないこと、何度も挑戦すること、また、人とコミュニケーションを諦めないこと、人にはそれぞれ背景があること、、。

 

彼女の生き方にもとても励まされますが、私は、兄ザックの生き方の方にこそ、大いに学べき姿があると思いました。

 

 

夢破れた兄ザックのストーリー

夢のWWEに挑戦するも、妹のサラヤだけが合格し、スターへの道を歩み出します。

なかなか納得がいかず、仲介してくれたトレーナーに試合のビデオを送ったり、理由を聞いたりとしつこくしてしまいます。

才能がないから諦めろ!と現実を突きつけられ、荒れ狂ってしまいます。

 

酒浸りになり、絡んで喧嘩し、暴力事件を起こす始末。側からみたら馬鹿な奴と思うかもしれませんが、私は一概に馬鹿にできませんでした。

 

そんな中、交際する彼女との間には、子供ができ、現実を突き付けられ、いつまでも夢を追っているわけにもいかなくなります。

 

自分は、片田舎で、オンボロの車で子供達を送迎し、レスリングを教える毎日。

一方、妹のサラヤは、夢を叶える道に一直線。華やかな未来が待っています。

 

どんどん自分が惨めに思えるし、あれだけ仲の良かった妹にも嫉妬してしまいます。辛過ぎて辞めて戻りたいという妹の気持ちも理解できません。

 

私は、このザックの方のストーリーにとても惹かれました。

 

大きな夢を叶える人は、きっとほんの一握り。一番を誰でも獲れるわけではありません。競争すれば、一番以外全員負けとなります。

負けたらそれで人生終わり?そうでしょうか。夢を破れたとしても人生は否応無しに続きます。

だからこそ、夢を叶えようとして、上手くいかなかったザックの生き方からこそ学ことが多々大いにあると思うんです。

 

その後、彼ははどうなったかというと、なんとか立ち直っていきます。その立ち直り方がとても良かった!!

こんな惨めな生活、と思っていたとこから、自分を必要としてくれている人がいることに気づいていきます。

 

それは、レスリングを習ってくれている子供達です。その子達の存在ににザックは救われていくし、気づきます。

自分にも彼らを笑顔にする役割があると。

子供達の中には、目が見えない子もいるし、貧困から非行に走りそうな子もいます。

でもどの子もみんな、レスリングが好きで、ザックやプロレス馬鹿のナイト一家が好きで通ってきています。

彼らとのレスリングを通して、ザックは自分の生き方を認め、受け入れられるようになっていきます。

 

 

まとめ

主人公サラヤの王道のサクセスストーリーもいいけど、私は、挫折したザックのストーリーこそ、みなさんにおすすめしたい!!

 

私も、よく思っちゃいますもん。変わり映えしない地味な生活、地味な毎日。

私ずっと家事育児の毎日なの?と嫌になってしまう時もあります。

何か大きなことを、成し遂げたわけではないし、夢は一応あるけど、叶うかわからない、、。

 

ですが、捉え方次第なんですよね。

腐っちゃう時もあるけど、そんな時は、身近な周りに目を向けてみてください。

 

あなたのおかげで喜んでくれている人が必ずいるし、絶対誰かのお役には立っているはずです。

すぐに結果が出なくても、良い反応がなくても、きっと誰かの笑顔には繋がってるはず。

挫折して、そこで終わりではないです。

誰にでも役割はあるし、活躍する場所に優劣の差はなく、輝く場所があると私は信じています。

 

そんなことを、ザックのストーリーは教えてくれてるように思います。

ぜひ、年末年始のお休みにでも、観てみて下さいね。

 

ではでは〜。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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