みなさんは、陰キャですか?それとも陽キャ?
勿論(←?)私は陰キャです。中高といけてなかったので、あまり良い思い出がありません。やり直せるならやり直したいと思うし、もっと自分を出して楽しめば良かったなとも思います。
そんな私の仲間、陰キャのみなさんにご紹介したい漫画があります。
それは、桜井のりおさんの「僕の心のヤバイやつ」という作品です。
現在(2022年1月)6巻まで発売されており、
にて連載されています。

あらすじ
主人公、市川京太郎は中二病真っ最中の中学生。陰キャ。
同じクラスの、陽キャで、芸能活動もしている美少女、山田杏奈を殺害したくてたまらない。
そういう妄想ばっかりしているので、クラスでも孤立しています。
杏奈殺害を実効に移すべく、彼女を見張っていた京太郎は、意外な彼女の素顔を知ってしまい、自分の心の中の自分でもわからなかった感情に出会っていきます、、、。
ここからネタバレに入っていきます↓↓↓
作品の魅力
山田杏奈の意外なキャラ
やまい pic.twitter.com/qhbqyilTlk
— 桜井のりお@僕ヤバ⑥1/7発売ロ⑦発売中 (@lovely_pig328) January 14, 2022
彼女のキャラがすごくいい。背が高く、美少女で、芸能活動もしていて、モテモテなんですが、、、
悪く言えばバカ、よく言えば天然なんです。
休み時間に、よく一人で図書館にいるんですが、それは隠れてお菓子を食べるため。しかもバリボリと。
ポケットの中には、いつも飴の袋のゴミや、お菓子のカスが入ってます。(汚ったない笑!!)
食、特にお菓子やスイーツに貪欲で、口に頬張れないほど、詰め込みます。
私ははじめ、男性漫画にありがちな、男性にとって都合の良い美少女を想定していました。可憐で可愛いけど、おっちょこちょい、少し抜けてて、なぜかいけてない自分にだけは、絡んでくる的なやつです!(あるあるじゃあないですか!!)
ところが、読み進めていくと、早くもこんな意外性のある、杏奈の素が見えてくるので、主人公の京太郎と共に、杏奈に惹かれていってしまっている自分がいました。
美少女なのに、ガサツ笑!!で、ちょっとバカなんだけど憎めない。
京太郎もはじめ、陽キャめ、と見た目で勝手に敵視していたんですが、彼女の素を知るごとに、どんどん彼女にはまっていってしまいます。
京太郎の陰キャならではの心の葛藤
— 桜井のりお@僕ヤバ⑥1/7発売ロ⑦発売中 (@lovely_pig328) January 16, 2022
京太郎は、陰キャな性格で、そんな自分を守るために、わざとクラスで孤立するような言動をとってしまいます。
それに、自己評価も低いので、普通の人の判断ができません。ものすごーく拗らせまくっています。
それ故、杏奈と仲良くなっていっても、彼女からの大切なメッセージに気づかなかったり、読んでるこちらが、いけ!そこは押せ!!と思うシーンでも変な対応をしてしまいます。
読んでいて、焦ったくもなりますが、同じ陰キャだと、彼の気持ちもわかってしまうんです。
いけてない自分。
だから、自信もないし、人も信じられない。
また、人とうまく距離を取れないので、深く仲良くなれない。
でも、プライドはあるから、去勢を張ってしまう、、、。
そんな彼なんですが、杏奈と出会い、変わっていこうとします。
拗れに拗れさせている、陰キャの彼の心の葛藤もぜひ読んで、味わってみてほしいと思います。
そんな2人だからこその恋の行方
美少女だけど、ガサツでちょっとどころじゃなくズレてる杏奈と、中二病を拗らせまくっている京太郎。
恋しちゃった!!キラキラ!!の恋愛模様が描かれているわけではありません。
美少女に、いけてない自分が、なんかよくわかんないけど好かれちゃった、ラッキー!!みたいなウハウハな展開があるわけでもありません。
ですが、2人が陰キャ陽キャなど周りを気にせず、少しずつ2人の世界を築いていく過程は、読み応えがあります。
まとめ
キラキラな恋愛模様じゃないけど、陰キャとして、七転び八起きしながら、杏奈と距離を縮めていく京太郎。
読んでいるこっちは、いける、いけるよ、京太郎〜!!と毎回、焦ったく思ってしまうんですが、それもこの作品の醍醐味。
一見、陰キャと聞くと、暗く冴えない印象を持ってしまうかもしれませんが、陰キャだからこそわかること、できることがあると思うのです。
いけてなかったとしても人生は続くし、成長して、変わっていく部分もあると思います。
そんな陰キャの心の機微を、うまくこの作品では描かれています。
こちらの作品を読み、あの頃のいけていなかった自分をそっと抱きしめてあげてほしいと思います。
コメントを残す